インドのゲイカップルの挙式写真が世界で大反響だ。今回、同性婚挙式を行ったのは、インドにルーツがあるAmit ShahさんとAditya Madirajuのカップルで、お互いにゲイである。
挙式を共通するインド式で行いたいという希望から、ニュージャージー州のヒンドゥー教寺院で挙式をした。このとき撮影した写真が美しすぎると世界中のメディアが絶賛したことをきっかけに、写真が世の中に出回ることになった。
挙式そのものは親族や友人のみだったが、衣装の担当デザイナーが写真をネットに投稿したことがきっかけだ。
インドでは同性愛への考えが急速に変化している
これまでインドにおいては、「同性同士の性行為は不自然な違法行為」とされてきた歴史がある。同性同士の性行為を違法とする法律は、世界最古とも言われており、インドにおいてはLGBTがより行きにくい世の中だった。
しかし、2018年9月にインド最高裁判所が同性同士の性行為を禁じる部分を違反とする判決が下ったことにより、第三の性が法律によって認められることになった。インドでは革命的な判決とも言われているが、これがきっかけとなってインドでは、同性愛に対する理解の和が大きく広がり始めている。
美しい結婚式の写真が世界の同性愛者を後押しする
LGBTに対してネガティブな認識があったインドで、今回このようなゲイ同士の美しい同性婚写真が話題になったことは、インドのみならず、世界の多くの国に衝撃を与えた。先進国を中心にLGBTを支援する取り組みは広がっているが、新興国では取り組みが遅れている。
一部の先進国においてもLGBTへの理解はほとんどなく、国によって大きな差があるのも現状だ。インドは新興国と位置付けられているが、LGBTの取り組みに関しては先進国に近づいている。
LGBTに否定的な先進国に刺激を与えたことは間違いないだろう。また、手軽にインターネットに写真が投稿できるようになり、情報をシェアできるようになったのも、LGBTの支援を増幅するきっかけになっている。
