マッサージ器具と言えば、シンプルなカラーとシンプルな形をイメージする人も多いだろう。自宅で使うことも多く、そこまで人目を気にするアイテムではないが、最近は動物型のマッサージ器が非常に売れている。
たとえば、目元を温めて疲れが取れるネコ型のアイマスクやタコのような形の頭皮ケアアイテム、フラミンゴ型のマッサージツールなど、たとえば女性の部屋に置いてもオブジェとして通用しそうな外見が特徴的である。
日本の健康市場は拡大し続けているが、その一方で消費者の目は鋭い。かわいいだけで売れるほど簡単ではないが、それでも動物型のマッサージ器が売れるのはなぜだろうか？
女性目線の商品
動物型のマッサージ器を販売している会社の1つにアテックスがある。この会社では110人の社員のうち、女性が半数を占めている。女性社員が中心となり、自分たちが欲しい商品開発を進めてきた結果、動物型のマッサージ器にたどり着いた。
開発には男性社員も関わっているが、男性社員と女性社員との温度差は非常に大きい。マッサージ器は女性に人気が高く、男性から女性へのプレゼントとしても人気である。
男性自身が使用しなくても、プレゼントで購入する機会も多く、女性は女性で自分自身で購入するため、どちらの性別からも需要がある。
動物人気の今後
動物はいろいろな商品に使われ、動物マッサージ器のように売れた商品は他にもたくさんある。動物の柄やデザインは鉄板であり、マッサージ器が売れるのも不思議なことではない。
もちろんマッサージ器としての機能性がしっかりしていることも重要だ。また、動物のマッサージ器が販売された当初はデザインが珍しかったことから、SNSの発信による宣伝効果も大きかった。
また、かわいいだけでなく、ユーモラスやシュールさも取り入れたキモカワ商品の売れ行きが好調なことからも分かるように世間は斬新さやちょっと変わった個性を求めている。
こうした概念は他の業界でも同じことが言えるだろう。
