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【ゲイとお金】40代男性の収入は遺伝子で決まる?高収入遺伝子とは

先天的な不細工男でも後天的な努力で勝てるのがお金持ちだ。収入は努力次第と言われているように、遺伝子に関係なく、どんな人でも努力すれば実現できると考えている人は多いだろう。

ところが、近年は収入と遺伝的な要素に関連性があると示唆されており、約29万人のゲノムを調べて高収入に関する遺伝子を149個発見したことが発表された。

■遺伝は年齢が高くなるほど影響を受けやすい

能力や性格などは親から受け継いだ遺伝要因、生活や教育などの環境要因の両方で影響が決まっている。重要になってくるのは、遺伝と環境がどれくらいの割合で影響するのかという部分だ。

頭の良さなどの遺伝的要素は児童の頃だと40%程度しか影響を受けないのに対し、成人期初期は約70%の影響を受けると言われている。年齢が上がるにつれて、遺伝的要素は強く受けやすくなるというわけだ。

ただし、遺伝によって決まるというよりも、子供の頃の方が親の影響を受ける一方、大人になるにつれて遺伝的な素質にあった環境を自分から選んでいくため、遺伝的な要素がお元に出やすいと言われている。

■収入の遺伝も年齢と共に顕著になる

日本人の双子を対象に20歳から60歳の男性について、収入に対する遺伝の影響が年齢でどれくらい変化するのか調べた研究がある。

その中では、収入に対する遺伝の影響が20歳で20%だったのに対し、40歳では56%に上がっている。ただし、40歳をピークに遺伝的要素は少しずつ減少しており、40歳では52%まで下がっている。

■女性は収入への遺伝的要素が小さい

男性は収入が遺伝するという結果が出ているのに対し、女性は収入が遺伝しないという結果になっている。これは仕事をしている女性と仕事をしてない女性を区別せず、研究対象にしていることが理由だ。

遺伝的に高い収入を得られる可能性がある女性も、何らかの理由で収入が少ないという人を多く含んでいる。女性の社会進出に伴って、今後収入と遺伝の関係が明らかになる場合もあるだろう。