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人工知能は人間を超えるか?ディープランニングの先にあるもの

いろいろな分野でAIが台頭しているが、度々議論になるのが“AIは人間を超えるかどうか”だ。蒸気機関・電気・インターネットなどが生まれ、産業や社会の在り方は変化してきた。AIはこれらの進歩をはるかに超えて、人間の役割を奪ってしまうとも言われている。

なぜ、AIが人間の役割を奪ってしまうのか。人間に与えられてきた特権と言えば、「コミュニケーションを取ること」「考えること」「反省して学ぶこと」などがある。AIは、これらの人間の特権に浸食することができる。

■AI VS 人間の構図

AIが人間を超えるという議論は、いつから始まったのだろうか?はっきりとしたタイミングを断言することはできないが、シンギュラリティの議論は大きな論争のきっかけとなったと言えるだろう。

シンギュラリティとは哲学者のカーツワイル博士が2045年に起こり得ると提唱した概念だ。日本語で技術的特異点と言われ、機械の知能が人間を超える転換期と言われており、これを超えると機械が自らプログラミングを行って、永久に進化を続けることができるというものだ。

この理論で行くとAIが人間最後の発明になるとも言える。また、フレイ氏の論文によるとアメリカの労働人口の約50%が機械に代替えできると発表しており、今の仕事が半分無くなるのであれば、人間社会を生きる人間にとって大きな影響を与えることになる。

■AIが人間を超える議論について

AIが人間を超えるかどうかは、なにをAIと比較するのか?、どんな意味で人間を超えていくのか?について議論する必要があるだろう。その上で、一概には超える、越えないとも言いづらい部分もある。

機械学習のように自分で覚えて反省し、新しく修正していくAI技術は今後も発展は続いていくだろう。資本主義社会においてAIの発展を抑制させるメリットはありません。

その上でAI VS 人間の対立が起こったときに、AIと人間が共存できる社会設計や法整備を進めて行く必要がある。AIが人間を超えるか、どう超えていくかの議論は多様な見方な見方をする必要があるだろう。