LGBTQ

国際ゲイラグビー連盟が目指す場所!広がる多様性のあり方

2019年のスポーツと言えば、ラグビーをイメージする人も多いのではないだろうか。日本が史上初のベスト8入りを果たし、各国が魅せる世界トップクラスのプレーに大いに沸いた。

ワールドカップが開催される中、世界106ヵ国に加盟クラブを持つ国際ゲイラグビーの会長と200人の仲間たちが注目された。日本ラグビー協会との間で、日本における性的少数者への差別や偏見を無くすための取り組みをすることが歴史的に交わされたのだ。

具体的な内容は、日本ラグビーにおいて差別や偏見を受けないことを宣言し、日本人にスクラムを組んで社会を変えるという戦いに挑むというものだ。

ラグビーは1つの会社のよう

ラグビーと言えば、体が大きくてプロレスラーを思わせるような強面の人が多いイメージがある。しかし、チーム構成を見て行くと、チームの司令官は小柄な選手だったり、俊足を生かした選手がいたりと、さまざまな強みを持つ選手でチームは構成されている。

そんなラグビーのチームの特徴を1つの会社と例える人も多い。優秀な経営者でも営業マンでも、周囲に仲間がいなければ長期的に能力を発揮することは難しい。何かに特化した人がたくさん集まることで、1人だけではできないことができるようになるのだ。選手同士の信頼関係がないと試合で勝つことができないのもラグビーの特徴である。

広がる多様性

ラグビーは人種や国籍、性的指向にこだわりがない社会のショーケースとも言えるだろう。日本との間に協定を結んだ国際ゲイラグビーの会長は喜びの声を挙げていた。

日本には、人種にも国籍にもLGBTにも、当事者やその人達ではないと関わらない人が多いが、協定を結んだことで今後どんな風に変化するのか注目されている。

スポーツを通したLGBT支援の取り組みの輪が広がる中、個性を重視するラグビーとLGBT支援の親和性は高い。ラグビーが多くの人を感動させたが、その裏ではLGBTやLGBTを支援する人の喜びの声もあり、結果的にさまざまな人の心に響くものになった。