LGBTQ

同性愛禁止の国で同性愛!ナイジェリアの同性愛事情

2014年に同性愛が禁止された国がある。ナイジェリアだ。世界的にLGBTQに対する理解や支援が進む中、ナイジェリアのように同性愛に対する罰則を強化する国も少なくない。

ナイジェリアの同性愛に対する取り締まりは厳しく、最近だとナイジェリアでホテルの強制捜査が行なわれて同性愛の疑いで47人の男性が逮捕された。警察が起訴しない代わりに人々から賄賂を受け取るためにも利用された。

容疑者たちが逮捕に至った経緯は、2018年に警察によるホテルの強制捜査で、容疑者たちがゲイクラブに加入したという疑いだ。しかし、容疑者たちはこれを否定しており、誕生パーティーに参加していたと出張している。

ナイジェリアの同性愛に対する罰則は厳しい

多くの保守的なアフリカの国々で、同性愛は違法になっている。アフリカの中でも、特にナイジェリアの同性愛に対する罰則は厳しい。

2013年同性婚法と名付けた法律は、同性同士で結婚、結婚に準じた行為を行うと、最高14年の禁固刑を科すというものだ。また、他国で認められた同性婚についても、ナイジェリアでは無効となる。

他にも、同性愛者の同好会・団体・組織の運営や、これらの会員登録と参加に加えて、同性同士の性的な行為を公開した場合は最高10年の禁固刑が科せられる。

ナイジェリアではプロスポーツ選手も同性愛が許されない

ナイジェリアでは、世界で活躍するスポーツ選手であっても同性愛は厳しく禁止されている。たとえば、ナイジェリアの女子サッカーリークにおいて、サッカーリーグの会長はレズビアンの選手はリーグから外れるべきであると明言している。

ゲイ団体から厳しい目を向けられ、さらにはFIFAも問題視している。しかし、国でレズビアン禁止の法律を制定している国とあって、他国が厳しい声を挙げたところでナイジェリアがスタンスを変えることはない。

同性愛をオープンにするプロスポーツ選手が増える中、ナイジェリアは世界の潮流から外れつつある現状に置かれている。