LGBTQ

ホモフォビアをキスで抗議!ラムシュタインの行動が称賛

ドイツの世界的ロックバンド「ラムシュタイン」が、ロシアの公演中にステージでキスを疲労した。ラムシュタンと言えば、全世界で2000万枚以上のレコード売上を記録し、ドイツ発のバンドにおいて、もっとも売れたバンドと知られている。

キスの舞台となったのは最新アルバムのツアー中で、キスをしたのはギターのパウルとリヒャルトだ。メンバーのインスタグラムでも、2人のキス写真が投稿されて、ロシア語で「愛している」とメッセージが添えられて話題になった。

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Россия, мы любим тебя! Photos: @jenskochphoto

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ラムシュタインの行動が称賛されているのは、ホモフォビックのロシアに対する抗議するのが目的だ。

ロシアの根強いホモフォビックとは

ロシアのホモフォビックとは、同性愛嫌悪のことだ。世界中にLGBTを受け入れようとする流れが生まれているが、ロシアは同性愛が非伝統的なものとして、LGBTに対して排泄的なスタンスである。

未成年に同性愛を教えることを禁じた「同性愛プロパガンダ禁止法」も存在しており、カミングアウトするだけで収監される差別的な法案も議会に提出された。先進国という位置にありながら、他の国に比べてLGBTへの理解は著しく乏しいと言えるだろう。

そんなロシアの風習に風穴をあけるために、ラムシュタインが今回のような行動に至ったわけだ。今回の行動がロシア国内だけでなく、全世界から称賛の声が広まっている。

同性愛嫌悪の暴力事件の抑止も期待されている

同性愛プロパガンダ法が適用されてからというもの、ロシアでは同性愛嫌悪に絡んだ暴力事件が頻発している。ゲイやその支援者の狩りに賞金を出すというサイトもあるほどで、実際に殺害されたLGBTQ活動家もいる。

LGBTが生きにくい国になりつつあるが、今回のラムシュタインの行動は同性愛嫌悪に絡んだ犯罪の抑止にもつながると期待されている。コンサートでは、フロントマンが空気式のボートに乗って、レインボーフラッグを振る姿が目撃されるなど、さまざまな角度からLGBTを支援する取り組みをしている。