BUSINESS

進むグローバル化!交通アナウンスをスマホで多言語化

駅や空港、列車、バスなどを利用していると、多くの外国人を見かける。2020年には東京オリンピックを控えていることから、増々外国人を見かける機会は増えるだろう。

そこで気になるのが、公共機関を使っているときのアナウンスだ。日本語アナウンスだと、理解できない外国人も多いのでは?そう思う人も多いだろう。

そんな外国人向けのサービスとして、新しく運用を始めたのが交通アナウンスをスマホで多言語化するサービスだ。ヤマハが開発したサウンドUDを使った仕組みで、無料のガイドアプリを使って対応スポットの情報やアナウンスを翻訳する。

スマホに文字で表示し、音のある空間とICT機器をつなぐテクノロジーで、インターネットがない環境でもスピーカーを使用して音響通信ができる。

データ出典:ヤマハ株式会社

オリンピックまでに385か所の公共エリアで展開予定

スマホで多言語化サービスを取り入れるのは、京浜電鉄、東急、小田急電鉄、京王電鉄、西武鉄道、富士急行、全日空、日本航空、JRバス関東、ヤマハ、東京都交通局などだ。

首都圏の海外旅行者が増えると想定される中、公共交通機関の情報案内を新しいユニバーサルデザインにすることで言葉、聴力の壁を超えたサービスを提供する予定である。

東京オリンピックがスタートするまでに、首都圏385か所の駅や車内の展開を目指しており、聴覚障害者に対しての情報提供の充実化も同時に行う予定だ。また、周辺観光情報の提供も追加する。

進むグローバル化と課題

最近はIoTという技術が注目されているが、この仕組みはインターネットの環境が前提である。ネットに依存するサービスは、ネット環境が途切れたときのリスクが高い。

一方、スマホで多言語化サービスはオフラインの環境下でも行えるのが大きな強みである。進むグローバル化でネット環境は必須だと思われがちだが、インターネットを使わずにできるサービスも注目されている。

今回の取り組みは都市部がメインだが、今後は地方での取り組みも増えることが予想される。

データ出典:ヤマハ株式会社