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海外のゲイが注目!故人のタトゥーを残すビジネス

近年、生前葬や安楽死など、死生観がめまぐるしく変化している。日本に限った話ではなく、世界的に死に対する向き合い方が変わっているのだ。

そんな中、誕生したのが「故人の思い出をタトゥーに残すビジネス」だ。大切な人を亡くした家族が望めば、遺体のタトゥーを皮膚とともに切り取って、額に入れていつまでも飾っておけるのだ。

オハイオ州のマイケル・シャーウッド氏とその息子のカイル氏が立ち上げたビジネスで、きっかけはマイケルの友人が「死後にタトゥーを保存したい」と言ったのが始まりである。

中には、ゾッとする人もいるかもしれない。しかし、遺灰を骨壺に入れたり、大切な人の名前を墓石に刻んだりするのと大して変わりはない。

とはいえ、皮膚も保存する必要があるため、形として残すためには特殊な加工も必要だ。そのため、実際に依頼するとなると加工料がかかるが、1000ドル程度とそこまで高くはない。

遠い世界のビジネスのように感じるかもしれないが、遺体のタトゥーを保存し、タトゥーに覆われている部分が、梅毒によって病変に冒されない事実を突き止めたのは他でもない日本である。

ブックカバーやランプシェードにはできない

タトゥーを残すビジネスは、あくまでもタトゥーが入っている皮膚だけだ。故人のタトゥーでブックカバーやランプシェードを作ることはできない。顔や性器のタトゥーもサービスの対象外で、遺族の最後の望みを叶えることをコンセプトにサービスを行っている。

タトゥーが日常に溢れている海外ならではの話だが、こうした死をテーマにしたビジネスはどんどん増えている。時代が変化するのと同じように、当然ながら死生観もどんどん変化していく。

そういった意味では、マイケル・シャーウッド親子が始めたビジネスは、時代の先端を進んでいると言えるだろう。

タトゥーを残すビジネスに対する反対の声は少なく、利用した人からも称賛の声が挙がっている。今後、似たようなビジネスは増えるだろう。