Instagramを中心とし、最近クローズアップされているのが偽フォロワーだ。インフルエンサーが購入した不在のフォロワーに対する広告費だけで、ブランド側は約13億円以上の損失を生んでいると言われている。
インフルエンサーによる偽フォロワーの獲得と、それを検知する技術との間で争いが激化している。
偽フォロワーの存在
Instagramでは、偽のフォロワーをでっち上げる手口が巧妙化している。私たちがネット上で偽アカウントと気付くことがない偽造人間が多く量産され、その数は実に1億人近くに上っている。
偽フォロワーはオンライン上や自動販売機で簡単に購入ができ、たった1ドルから好みのいいねやフォロワーが買えるサービスもある。
なぜ、偽フォロワーが蔓延しているのか?フォロワーを増やすことによってマイクロインフルエンサーのランキングを向上させ、インスタグラマーの影響力をアピールし、それによって生じる広告費を多く稼げるのが理由として大きい。
一方、広告を出しているブランドは実在しないフォロワーに対して広告活動をするわけであり、余計な費用を負担していることになる。これこそが偽フォロワーによって生じる企業の損失だ。偽フォロワーによる損失は13億円に上るとも言われている。
増える偽フォロワー対策
偽フォロワー対策として、注目されているのが分析ツールだ。分析ツールを利用することで、偽フォロワーを判断できる。
分析ツールによって世界の有名人のフォロワー数の半数がまったくの偽物であるという結果が出た。ただし、有名人アカウントの推定される偽フォロワーを暴くことは分析ツールの正しい使い方ではないと言う声もある。
今後は、分析ツールの活用以外にも、フォロワー数のグラフをより細かく精査する必要性がある。偽フォロワーはInstagramで注目されているが、その他のSNSについても同様のリスクが考えられる。
偽フォロワーで集客する側、偽フォロワーを追い詰める側、それぞれの攻防はより厳しくなるだろう。