2020年の春に「グローバルゲートウェイ」をコンセプトに高輪ゲートウェイ駅が東京と世界をつなぐ玄関口となることを目指す。JR西日本が推進している環境保全技術を盛り込むエコステの駅とし、膜屋根採用による照明電力量の削減や東北の環境配慮などの取り組みを進める。
AIを活用した案内ロボットや自立移動型ロボットの試行導入を行う予定となっており、持続可能な開発目標の達成に取り組む。
■駅のデザイン
高輪ゲートウェイは、国際交流拠点の玄関口として和が感じられるデザインとなっている。デザイナーは隈研吾氏で、折り紙をモチーフとした障子を想起させる大屋根で、吹き抜けや大きなガラス面も設けられ、駅と街に一体感がある。
■環境配慮への取り組み
高輪ゲートウェイ駅では、環境保全技術を駅に導入するエコステとして、膜屋根採用による温熱環境向上や照明電力量の削減効果などが期待されており、膜屋根の光透過を活用して昼間の照明電力量の削減にもつながる期待がある。
また、福島県古殿街、宮城県石巻市などを産地とする国産木材を使用し、港区が地球温暖化防止を目的に推進している二酸化炭素固定認証制度を取得予定だ。
電力供給の手段として太陽光パネルの設置や、小型風力発電機の設置などもある。
■駅サービスの設備について
駅構内においては最新技術を使ったロボットや駅サービス機器を試行導入している。案内ロボットについてはAIを活用したデジタルサイネージを試行導入し、高輪ゲートウェイ駅前で行われるイベントの案内なども行う予定だ。
他にも、移動案内、広告ロボット、警備、清掃ロボットなど、さまざまな場所にロボットが配置される。駅サービス機器に関しても、タッチしやすい自動改札機や聞き取りがしやすい放送設備なども導入される予定だ。
最新テクノロジーを活用した旅の魅力発信に関する実証実験も兼ねており、高輪ゲートウェイをモデルに他の地域が行なう新しい取り組みに期待がかかる。