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AI採用ツールの普及!人間の偏見を取り除く

AIが普及しはじめているが、求人や採用をAIに頼る企業がAmazonなどの大手企業で増えている。

AI採用ツールと言われてもピンと来ない人がいるかもしれないが、AI採用ツールは山積みの履歴書をふるいにかけ、筆記試験や面接に対する候補者の回答を評価し、候補者とのビデオ面接を設定することも可能だ。

企業がコストをかけてまでAI採用ツールを導入するのは、面接官の偏見を無くすのが大きな目的だ。面接官も人であり、どうしても採用時には感情が入ってしまう。しかし、AI採用ツールであれば人の感情が入らず、機械的に判断して採用できるというわけだ。

AI採用ツールに潜む危険性

AI採用ツールが普及する中、新たな課題が生まれてきている。AI採用ツールは訓練する人と同じように偏った見方をすると警告しており、次に仕事をするときには運命を左右するのが人間ではない可能性もある。

雇用主は求人や採用を人工知能に頼りつつあるが、AI採用ツールはAIを訓練する人間とは違った見方をする可能性も排除できない。

そもそもAI採用ツールは採用に適した人を探すツールではなく、採用基準から外れた人を効率よくふるいにかけるものだ。大手企業のように多くの人が応募する企業からすると、AI採用ツールの使用は非常に効率が良い。その一方で、AI独自の偏った基準で優秀な人材を排除してしまう恐れもある。

AIによる差別が発生する可能性

すべてのAIアルゴリズムと同じで、AI採用ツールは人間によって作られるものだ。AIに人の良し悪しを判断させるためのデータは人間自身が用意するため、AI開発に携わる人の裁量によっては差別が発生する可能性も危惧される。

AI採用ツールは企業の意図ではなくても、偏った見方をする可能性があると科学者は指摘している。一方、企業はAI採用における人の偏見をなくすために有効な方法であるとしている。

人間が持つ偏見は数多くあるが、AIがどのように偏見の目を持つかどうかは定かではない。今後のAI採用の行方が気になるところだ。