世界最大のインターネット通販と言えば、アマゾンをイメージする人が多いだろう。日本でもアマゾンの利用者は非常に多く、買い物だけでなく、動画サービスや音楽サービスを利用する人も増えている。
アマゾンを利用する際、レビューを参考にして商品の購入を考えている人も多いだろう。レビューは実際に利用した人の貴重な声であり、商品を購入する上で欠かせない情報だ。
しかし、アマゾンのレビューをチェックすると、フェイクレビューが多く投稿されているケースも少なくない。レビューの評価がやたら高い商品を購入し、すぐに使い物にならなくなったという苦い経験をした人もいる。
商品によってフェイクレビューの数は違うが、いったいどんな人がどんな目的でフェイクレビューを書き込んでいるのだろうか?
フェイクレビューの正体
フェイクレビューを書く理由として多いのが、レビューを書く代わりに商品の仕入れが安くなるというものだ。
つまり、フェイクレビューを書いてもらう代わりに、商品を安く販売する、もしくは0円で提供するのである。アマゾンの出品者の多くは中国人だが、これは商品説明が不自然な商品が多いことにも合致する。
フェイクレビューを書いた者は安く商品を仕入れて、その商品を自社の商品として販売し、メルカリやヤフオクに転売して儲けているのだ。
レビューの影響力の大きさは底知れない
フェイクレビューをお願いする側は、レビューを書いてもらうためだけに、商品を破格の金額で提供して利益はあるのか?という疑問が生まれる。
これに関しては私たち消費者の立場になって考えれば分かるはずだ。同じくらいのスペックなら、☆が3つの商品より、☆が5つの商品の方が良いと自然に感じる。
しかも、フェイクレビューは非常に丁寧である。そのため、フェイクレビューを信用している人は全体の80%と言われている。
消費者がアマゾンのフェイクレビューを見破るのは困難であり、騙されないためにも、レビューに振り回されず、商品の価値を正しく判断する必要がある。