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ゲイの間でも働き方改革が始まる!?すかいらーくグループの24時間営業廃止の動き

「ガスト」や「バーミヤン」などを展開しているすかいらーくホールディングスは、全国約3200店舗のうち150店舗で24時間営業を行っているが、2020年1月から順番に営業時間を短縮し、4月までにすべての店舗で24時間営業を廃止する予定だ。

すかいらーくが24時間営業をスタートしたのは1972年だが、少しずつ深夜の利用者が減少し始めたことや、従業員の働き方が変わってきたことで2012年から営業時間の見直しを行っていた。

すべての店舗で24時間営業を廃止することで、従業員の健康に配慮した職場作り、女性やシニアなどの雇用の充実につなげていくのが目的だ。

■24時間営業廃止でも売り上げは伸びる?ロイヤルホストの事例

すかいらーくよりもいち早く24時間営業を廃止してきたお店にロイヤルホストがある。2017年には24時間営業の店舗が0になり、2018年には深夜営業だけでなく、元日を含む年に3日の店舗休業日を設定した。

外食産業にとって売上が伸びやすい年始の営業を休業するのは痛手に感じるかもしれないが、ロイヤルホストは働き方改革で24時間営業廃止や店舗休業日を設定したにも関わらず、売上は増加している。

売上が伸びたのは、ランチタイムやディナータイムのサービスの向上や料理の質の向上などが大きく関係している。また、深夜営業を廃止したことによって従業員の身体や心にかかる負担が軽減され、仕事に対するモチベーションが上がったのも売り上げには反映されているだろう。

■人材こそ宝と思える会社が生き残る

外食産業に限らず、さまざまな業種で人材不足に陥っている。特に外食産業において人材は宝であり、従業員の労働環境を少しでも改善することが従業員が継続して働ける環境を作るために必須だ。

また、お店によっては清掃ロボットを導入して清掃を機械に任せるなど、従業員がサービスに注視できる時間を作っているお店も増えている。すかいらーくの取り組みは始まったばかりだが、これからどのように変化していくのか要注目だ。