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世界の超えられない壁!人・都市・国の境界線

2019年9月、アメリカでアメリカとメキシコを物理的に分断する壁の建設が始まった。壁と言えばかつてのベルリンの壁が有名だが、ベルリンの壁以外にも国を分ける壁は数多く存在している。

北アイルランドのベルファスト、ペルー、シリア、キプロスなどの都市は物理的に国境が分離されているが、同じことがアメリカとメキシコ、北朝鮮と韓国、インドとパキスタンで行われている。

壁の建設自体は珍しいことではなく、コンクリートや有刺鉄線、電流、監視技術を使って壁は社会や民族集団を分断するために作られている。人工的に作られた境界線は必ずしも機能するとは限らない。人は好きなだけ壁を作ることができるが、壁を作ることは物事がより危険になるだけの場合もある。

ここでは、人々が作った象徴的な壁を3つ紹介する。

ベルファストの壁

北アイルランドのベルファストでは、現在も平和の壁が分断している。この壁はベルファストによる暴力と暴動を食い止めるために作られたものであり、1961年にアイルランドとの統一を求めるカトリックとイギリスを支持するプロテスタントを分断する壁が建設された。

今は暴動を食い止めるためには使われていないが、2016年まで取り壊されることはなかった。2023年までにすべての壁を壊す計画もあるが、壁破壊の計画はほとんど進んでない。

モロッコの壁

モロッコと西サハラを分断する壁は、1980年に砂と有刺鉄線で作られた。地雷もあり、西サハラとモロッコ、アルジェリア、モーリタニアとの間を隔てているのが特徴だ。

アメリカとメキシコの壁

国と国と分断する壁も存在し、アメリカとメキシコの国境もその一つである。実に2000マイルにも及ぶ長さで、壁やフェンスが設置されている。これからさらにフェンスの増設を本格化させるとも発表されている。

壁は人・都市・国の境界線になるが、作られる壁だけでなく壊される壁もたくさんある。作る壁と壊される壁は、私たちが無意識に作り出す人と人との関係性にもリンクしているのではないだろうか。