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ネットスーパー誕生なるか!イオンとオカドの業務提携の先

総合スーパー最大手のイオンは、イギリスのネットスーパーのオカドと業務提携を行った。オカドはAIやロボットを使用し、最先端の中央集約型倉庫と宅配システムを武器に世界の小売業者と提携している。

イオンとオカドの業務提携によってオカドと日本における独占的なパートナーシップ契約を行い、オカドが持っているデジタル技術を活用する予定だ。

■ネットスーパーの可能性

ネットスーパーは世界的に伸びることが予想されている。日本では成長が期待できるが、オカドのインフラを使ってイオンに変化をもたらしたいのが根本にある。

日本に来たオカドの最高経営責任者も、日本の消費者に対して過去に見たことがないようなサービスを提供したい!と息巻いている。イオンは数百億円程度のネットスーパーの売上高を6000億円に引き上げる計画をしている。

■商品を倉庫出荷体制に切り替える

オカドは2000年に創業した会社だが、2018年度の売上高は2200億円を超えている。1週間に30万件の注文を受け付け、自動箱詰めロボット配置をした倉庫から注文を受け付けてから15分で発送する。

AIを使って最適な宅配ルートを導き出し、短時間の配送も実現している。イオンの副社長は、配送システムを体感するためにロンドンを訪問して半日間オカドの運営を確かめた。

現在、イオンのネットスーパー事業は店舗で商品を詰め込んで消費者に配送する店舗ピッキングを採用していたが、今回の提携をきっかけに倉庫から出荷する体制に変えて行く予定だ。

■ネットスーパーの現状

ネットスーパーの多くは赤字経営になっているが、オカドのシステムを活用して2030年までに黒字にしていく計画だ。

食品スーパー西友もIT大手の楽天と提携し、ネットスーパーの事業拡大を行っている。リアル店舗をデジタル技術を有機的に結び付け、アマゾンやウォルマートに打ち勝つ戦略を立てる必要がある。

イオンとオカダの業務提携によってネットスーパーが大きく様変わりするかもしれない。