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カーシェアリングの盗難事件!今後増える可能性のあるリスクや問題点に迫る

カーシェアリングは、特定の自動車を会員間で共有して必要な時に借りられるサービスだ。一回に15分程度の単位で借りられ、短時間の利用であればレンタカーを利用するよりも安い。

家族、友人を送迎する場合や、買い物、気分転換のドライブにも向いている。すぐに車が買えなくても、ペーパードライバーになりたくない時に気軽な利用も可能だ。

そんな便利なカーシェアリングだが、大阪で個人間のカーシェア盗難が発生した!というニュースが流れてきた。個人間のカーシェアは一般的なカーシェアと混合されがちだが、内容は全く違っている。

個人間カーシェアとカーシェアリングの違い

カーシェアは大きく二つに分類されるが、一つは自分で運転するカーシェアだ。貸す側は自治体や企業、公共機関、個人などである。

もう一つは、自分で運転はせずに、自分が客として移動する空間をシェアするカーシェアだ。貸し手と借り手という関係は存在せず、ライドシェアリングとも呼ばれている。

今回、盗難事件があった個人間カーシェアは、個人の貸し手から個人が車を借り、自分で運転するタイプのカーシェアになる。貸し手と借り手の中間で、ウェブサービスとして事業者がマッチングしている。

個人間カーシェアは営業行為にならない

個人間カーシェアは1台の車を複数の人が共通して使用するものであるため、営業行為には該当しない。しかし、現実には大手中古車自動車販売店やディーラーなどが貸し手となり、借り手がお金を払って車をシェアしている。

利用者が共同利用する際の経費を負担していることになるが、マッチングネットワークを提供しているという建前にもできる。

難しいと感じるかもしれないが、要は個人間カーシェアの法整備が整っていないわけである。事故のリスクもあるが、今回のように盗難のリスクも出てくる。

個人間カーシェアの市場が急拡大する中、今後も新しい問題点が出てくる可能性も無視できない。カーシェアのリスクに対し、さまざまな予防策が必要と言えるのが現状だ。