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コンビニ飽和!コンビニが減少に転じる

これまで増加の一途を辿ってきた国内のコンビニが減少に転じている。2019年末の時点で、一年前よりも123店少ない5万5620店になり、実に0.2%の減少だ。人口が減る中で、問題となっているのがアルバイトと客の奪い合いだ。大手コンビニは、それぞれ出店戦略の見直しが必要になっているが、コンビニは本当に飽和状態になっているのか?

■コンビニの歴史

日本で最初にコンビニができたのは1962年の岐阜県多治見だ。そこから少しずつ全国にコンビニ店が増え始めたが、今の大手コンビニがお店を構えたのは1974年に豊洲にできたセブンイレブンだ。セブンイレブンという名称は7時から11時までの営業が由来しているが、コンビニの営業時間はライフスタイルに合わせて長くなり24時間営業のお店が多くを占めるようになった。

現在はファミリーマート、ローソンなどの大手コンビニも台頭を表しているが、特定の地域に大量出店するドミナント戦略を続けたことでシェアを握った。店主から受け取る加盟店料による収入も相まって成長を続けてきた。

■アルバイトと客の奪い合いが激化

セブンイレブンが沖縄に進出したことで、大手三社のコンビニは47都道府県すべてにお店を構えることになった。その結果、コンビニ同士の客の奪い合いが激化しており、新しいお店を除く既存店の客数は前の年よりも1.6%減っている。

また、近年は深刻なアルバイト不足も店舗経営に大きな影響を与えている。24時間コンビニが多くあるが、24時間常にアルバイトがいなければ成り立たない。オーナーやその家族が従業員として働くケースもあるが、アルバイトで成り立っているお店はアルバイトの減少が死活問題だ。

■コンビニの課題

コンビニが飽和状態になった今、他業種からの顧客引き抜きが課題になっている。スーパー、百貨店などの顧客を増やすことができれば、新しい収入源が増える。

そのために、大手コンビニを中心にビジネスモデルの変革を行っている。令和が始まり、新しい時代のコンビニは一気に個性化するかもしれない。