ロボットやIOT、ネットワークなどのハイテク技術がどんどん進化しているが、医療現場でも活用される機会が増えている。スタンフォード大学が新しくオープンした病院には、これらの先端技術を駆使している。
たとえば、スマートフォンアプリを使って医師や看護師を呼び出すことや、ベッドに備え付けられているコントロールパッドを使って照明の調整ができる。このような技術は現代において採用している病院もあるが、携帯電話ネットワークのようにさまざまな機器を接続して自動化を進めている。
中でも分かりやすいのが薬剤師ロボットだ。薬剤師ロボットは処方箋に応じて医薬品をピックアップして業務を軽減し、薬剤師の負担を減らす役割を担う。また、ピックアップした薬剤に関しても別の薬剤師ロボットが調剤ステーションに運んでいくシステムだ。
■移動ロボットの可能性
薬剤師ロボットは薬剤を選択して送るだけでなく、自分自身が動けるというところに強みがある。たとえば、患者の荷物を他のところに運ぶことや、ゴミ出しなども代わりに行なってくれる。
ロボットの内部をネットワークでつなげば、ロボットの移動も簡単に把握できるようになる。人の負担を大きく減らすことになるだろう。
■将来的なアップグレードも視野に
病院のネットワークは12万台のストリーミングデバイスをサポートしており、将来的なアップグレードも視野に入れている。5Gのワイヤレスネットワークのアップグレードにも対応することで、医療システムと相互接続ができるようになるだろう。
■コストも多大にかかる
このような先進技術を駆使するとなると、イニシャルコストも多大にかかる。しかし、人間の動きをサポートすることで、人件費などの節約につながり、将来的に見るとコストを十分に回収するだけの期待はある。
大学は最先端の自動かで生まれる病院の患者のケアの質の向上や、経済面のメリットなどを研修で伝えて行く予定としており、この結果が他の医療機関にも大きな影響を与えるだろう。