2019~2020年にかけて雪不足となっている。天気予報通り暖冬になって雪が少ない日が続いているが、雪が降っても高い気温ですぐ溶けてしまう現状にある。いつもより寒くない!という点では過ごしやすい冬と喜ぶべきかもしれないが、この時期は雪が降るのが当たり前になっている地域では、深刻な雪不足が問題となっている。
■新潟で雪不足による緊急融資
豪雪地帯として知られている新潟県も、この冬は深刻な雪不足になっている。特に経済面で大きな影響を受けているのが、スキー関連業者や除雪関連業者だ。雪不足による経済面の負担を減らすべく、新潟県は中小企業向けに緊急融資を行うことにした。
融資は運転資金として最大3000万円、貸付期間は最大7年間となっている。業種は特に指定はないものの、スキー関連や除雪にあたる建設業者などが想定されている。
■北海道の巨大雪迷路を制作できず
北海道紋別市では毎年2月に流氷まつりが行なわれているが、観光客に人気の高い巨大迷路が記録的な雪不足によって作れなくなっている。もんべつ流氷まつりの会場では、氷の像を制作するなど準備作業が行なわれている。
流氷まつりに合わせて隣接した会場で作られていたのが雪の巨大迷路だが、ことしは記録的な雪不足によって作ることができなくなった。いつもは市内で除雪された雪をトラック2000台分集めて作っているが、今年は市内の積雪がほとんどなかった。
市民団体によると、雪の巨大迷路は30年前から作れていたが、雪不足が原因で迷路が製作できないのは2回目になる。
■山形県でも雪不足による影響
人気スキー場が多くある山形県でも、今年は雪不足の影響を受けている。県内の23あるスキー場のうち、14カ所で滑ることができない。豪雪地帯として知られている山形県でも、雪が足りてないことでスキー場の休業が続いている状態だ。
このように全国各地で雪不足の影響によって経済面で大きな打撃を受けている。このまま冬が終わって春が来るのか、記録的な暖冬はまだまだ続く。