自動車やバイクを保有している人なら、必ず納めているのが自賠責保険だ。自賠責保険は自動車保険の基本中の基本で、すべての乗り物の所有者に加入が義務付けられている。
自賠責保険に加入してない場合や保険の期限が切れた状態で走行しているのが発覚すると、1年以下の懲役、または50万円以下の罰金に加え、違反点数は6点が付与されてしまう。
自賠責保険に加入していても、建物、相手の車、電車、バスなどを壊してしまっても、保険金は支払われず、人への補償についても最高で4000万円と上限が決まっている。そのため、自賠責保険への加入だけでなく、任意の自動車保険に加入している人が大半だ。
■生活費を圧迫する自賠責保険
自賠責保険の保険料は一般的な2年契約で車が2万5830円、軽自動車が2万5070円となっているが、車検のときに支払うのが一般的である。ただでさえお金がかかる車検時に自賠責保険の負担が重なってしまうことで、かなりの出費になってしまう。
自賠責保険の負担が大きく保険料が支払えなくなり、交通事故を起こしてしまって被害者が補償を受けられない事例もある。自賠責保険に加入しないことは、自分自身だけでなく、被害者に大きな負担を与えることにもなるのだ。
■自賠責保険の負担が16%減る?
負担が大きい自賠責保険料だが、自賠責保険の負担を今よりも16%減らす方向で議論されている。個人の負担を減らすことも目的の一つだが、近年は交通事故そのものが減少傾向にあるため、自賠責保険が使用されるケースも減っている。
そこで自賠責保険の負担を減らす方向で議論されるようになった。これに合わせて任意の自動車保険料などの引き下げも期待されるが、車の修理や故障などに適用される車両保険は逆に引き上げられる可能性がある。
これは自動ブレーキ車などが増えたことによって車の修理費用が高くなることが原因だ。しかしながら、自動車保険にかかる費用の負担が減ることはドライバーにとって朗報だと言えるだろう。