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ゲイも御用達!アマゾンで医薬品販売?オンライン薬局を本格展開

医薬品をアマゾンで探したことがある!というゲイのアマゾンユーザーは多いのではないだろうか。2018年から医薬品通販に参入したアマゾンだが、アマゾンのヘルス事業拡大の勢いは止まらない。

アマゾンはヘルスケア事業に力を注いでおり、処方箋のネット販売を手掛ける参加企業の米ピルパックのブランドに「バイ・アマゾン・ファーマシー」を加えた。

ピルパックはアメリカのニューヨーク州やフロリダ州、テキサス州などに配送拠点があるが、管轄する機関への届出事業者名についても変更している。アマゾンはピルパックを現金で買収したが、ピルパックは処方薬を一包化して曜日や服用時間帯に分けている。

患者は医師から受け取った処方箋をネットで受付し、包装済の処方薬を宅配している。アマゾンは買収にあたり、サービス内容に変化がなく、ブランド名や仕入れのネットワークを維持していく予定であるが、顧客に届く印刷物や包装にはアマゾン・ファーマーシーが表記される。

Image: Jonathan Weiss/Shutterstock.com

■ヘルスケア企業の買収

アマゾンの医療分野に進出する取り組みは、過去に多く伝えられてきている。最近では、ヘルスケアサービスを行っている米国のヘルス・ナビゲーターを買収したとニュースで報じられた。

ヘルス・ナビゲーターは診断や重症度判定を行うツールを開発、提供している企業だが、遠隔治療を行う医療サービス企業に顧客を持っているのが特長だ。こうした買収を通じて、少しずつオンライン薬局を実現するための道を作っている。

■アマゾンの医療チーム

アマゾンには1492と呼ばれる医療技術開発チームがあるが、ここでは電子カルテや遠隔治療などを研究している。また、AIスピーカー用の医療アプリの開発もしている。

ただし、すべてが順調なわけではなく、過去にはアマゾンが衣料品販売事業を断念している。この分野への参入が困難だったためだ。また、病院と医薬品のネットワークも頑丈であり、アマゾンがなかなか入り込む余地がないのも現状である。