LGBTがもっとも求めているサービスは何か分かるだろうか?若い人にはピンとこないかもしれないが、老後支援のサービスを求めている人が多い。
ストレートのカップルなら、いずれ結婚して子供を産んで、老後は退職して子供に面倒を見てもらう場合もあるが、LGBTには典型的なロールモデルがない。つまり、LGBTの問題がピックアップされるようになったのは最近のことであり、老後のLGBTがどんな生活をしているのかイメージが湧かないわけだ。
イメージやゴールが見えないなら、かかる費用についても分からない。これだけお金をおけばいいという指標もなく、老後のお金問題は一生つきまとってくるだろう。
もちろん、高齢者にLGBTがいないわけではない。その人たちは、偽装結婚している割合が多いと言われている。ストレートのカップルと同じように異性と結婚し、子供に恵まれ、自分自身に嘘をつきながら生活している。
今でこそLGBTが認知されるようになったが、今の高齢者世代はLGBTという概念がなく、周囲に知られると白い目で見られ、仕事への影響を避けるために隠していた人が大半だ。
同性カップルの名義ではローンを組むことができず、相続が発生したときの流れが通常の夫婦とは異なる。
お金問題としっかり向き合おう
かつて、LGBTがこれほど世に認知される日が来ると予想した人はいただろうか。老後に不安を抱える気持ちは分かるが、それ以上に世の中は前に向かって進んでいる。自分が高齢者になったとき、支援してくれるサポートがあるかもしれない。
もちろん他人任せにしてはいけない。自分自身もできる範囲で声を挙げて、LGBTが抱えるお金問題に向き合っていく必要がある。
お金の相談先として、ファイナンシャルプランナーがいる。不安を感じるのであれば、専門家に相談するのも良いだろう。
あたりまえだが、お金は生きていく上で欠かせない。アンテナを広げ、自分自身も努力する必要がある。貯蓄、投資など、マネーの分野にも視野を広げて未来のことを考えよう。