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【ゲイとお金】初回0円に要注意!相談件数が18倍

「無料お試し」「初回0円」など、初回費用がかからないという謳い文句に弱い消費者は多い。実際、無料お試しや初回0円のサービスを利用して、今後の利用を検討する人も多いだろう。

キャンペーンの一種だと考える人も多いと思うが、最近は無料お試しや初回0円など低価格を強調して定期購入契約をさせる販売手法を巡ってトラブルが増加している。全国の消費生活相談センターに寄せられた相談数は2019年3万5000件と14年度からの5年間で約18倍に増えた。

SNSで広告の拡散を目論んでいる健康食品や化粧品販売業者が増えていることが理由として大きいが、消費者センターはツイッターなどを使って注意を喚起している。

■打消し表示で問題になるケースも

販売サイトのお試し実質0円やいつでも解約できるなどの強調表示に対し、2回目以降の支払い額が異なることや、解約の条件を付記することを打消し表示と呼んでいる。消費者庁によると、打消し表示の文字が強調表示に比べて大幅に小さい場合、大幅に離れたところに表示している場合、問題になる恐れがある。

すべての業者に悪意があるわけではなく、中にはこうした法律のルールを十分に熟知してないケースもある。

■低価格をうたう定期購入契約のトラブルが増えた理由

こうしたトラブルが増えたのは、SNSを使って目を引く情報を前面に出した広告を打つ企業が増えたのも理由としてある。消費者も細かい部分に目を向けず、大きな宣伝に目を向けがちだ。

中には、○日間解約保証があると記載されているにも関わらず、期間内に解約を申し出たのに通常価格で購入を求められるようなケースもある。いつでも解約できるとあったのに、解約しようとしたら申請期間外と通達される事例もある。

このようなトラブルに巻き込まれないためには、契約時の画面表示を画像で残しておくことや、電話をかけた記録の保存をおすすめする。また、通販サイト自体の信頼性も口コミやレビューなどを参考にチェックしておこう。