私たちの生活に欠かせないスマホ。スマホを使って買い物をする人やオンラインサービスを利用する人も増えているが、スマホを使って購入した物や表示したサイトに関連する広告が度々表示される経験をしたことがある人は多いはずだ。
このようなウェブ広告の仕組みは、ブラウザー側に情報を記録するCookieを参照することや、画面サイズやフォントからアクセスしてきている人が同一人物であると判断する仕組みが活用されている。
ユーザーにとっては当たり前になっているかもしれないが、スマホを使って何をしているのか間接的に知られることは普通ではない。スマホのプライバシーや個人情報について問題に上がることも多いが、こうしたシステムにも個人情報の漏洩リスクが潜んでいるのだ。
アップルが行うプライバシー保護対策
検索に関連する商品が広告になることは、私たちのプライバシーが知らないうちに活用されてビジネスが生み出されているとも言えるだろう。
無料で提供するサービスを広告費でカバーしている構造があるため、こうした仕組みそのものが完全な悪とは言えない。サイトを作成するにもコストがかかり、商品を販売するためにもコストが必要だ。
しかし、こうした構造を私たち消費者が知らないのは問題だ。アップルは独自のプライバシー保護を進めており、プライバシー対策を訴えて啓蒙していこうとしている。
プライバシー競争となった場合、アップルが他のサービスに比べて優位に立てる準備は整いつつある。
具体的なアップルのプライバシー対策として、プライバシーに関する情報をウェブサイトに掲載している。データ収集を少なくし、極力自分の端末の上に保存・管理する形で透明性やセキリュティに配慮しながらプライバシーを守るというスタンスだ。
もちろんアップルも成長過程であり完全体ではないが、グーグルやアマゾンなど大手企業にもプライバシーを考えさせる機会を作っているのは事実である。