大阪市に本社がある田辺三菱製薬株式会社が、「PRIDE指標2019」において最高位となるゴールドを受賞した。PRIDE指標は、性的マイノリティに関する取り組みを評価するもので、企業や団体が対象となる。
PRIDEは、以下の5つの項目で評価される。
- Policy: 行動宣言
- Representation: 当事者コミュニティ
- Inspiration: 啓発活動
- Development: 人事制度、プログラム
- Engagement/Empowerment: 社会貢献・渉外活動
田辺三菱製薬株式会社が受賞したのは、これまでのLGBTに対する取り組みが評価された結果だ。
以下は、田辺三菱製薬株式会社のLGBTに対するサポート支援や取り組みの内容である。 2017年から積極的にLGBT支援の取り組みを行っている。
2017年の取り組み
・コンプライアンスガイドブックに、性的指向・性自認などを理由に不公平な処分をしないと明記。
これによって会社内でLGBTに対する差別を防ぐ効果が期待できる。
・新卒採用エントリー受付時のエントリーシートに性別の選択を廃止
LGBTはエントリーシートに性別の選択があると、LGBTはどちらを選択して良いのか分からず、心理的な負担が大きい、エントリーシートに性別を記載しないことで、就職したLGBTの心理的負担の軽減につながった。
2018年の取り組み
・ALLYのステッカーを配布
LGBTの抱える問題について認識し、当事者を支援しようとしていると考えている人にALLYのステッカーを配布した。
・LGBTに対する問い合わせ窓口を設置
LGBTやLGBTを支援したいと考えている人が、気軽に問い合わせできる窓口を設置。これによって口には出して言えない悩みや不安が伝えられて心理的負担の軽減にもつながる。
2019年の取り組み
同性パートナーがいる従業員向け制度の整備や、日本最大級のLGBTイベントのパレード参加、レインボーフェスタへの協賛など、さまざまなLGBT支援を行っている。
このように、時代の変化に応じてLGBTの積極支援を行っており、従業員が一丸となってLGBTが安心して働ける環境作りに尽力している。
PRIDE指標2019で金賞を受賞したことにより、今後もLGBTに対する積極的な支援が期待される。