アメリカのスーパーマーケットチェーンのWhole Foodsは、生鮮食品の新鮮さを売りにしている大手業者だが、親会社の米amazonでは食品トラブルが増加している。Amazonでは食品の販売ができるが、消費期限が大きく過ぎた食品を当たり前のように販売している業者がある。
あるデータ調査会社によると、amazonで商品を売る業者のうち40%が購入者から商品の期限切れに関する苦情を5件以上も受け取っている。苦情の中には腐臭やケミカル臭を放つ商品などもあり、食事できるレベルではない食品もあった。
ユーザーの評価レビューには変色がひどく、ゼリー状になったミルクの写真が投稿されている。
■消費者も消費期限が分からない
消費期限が切れている商品を売る業者に問題があるなら、それを買う消費者にも問題があるのでは?と思う人もいるかもしれない。しかし、アマゾンで商品を購入しようとしても、消費期限が記載されてない場合が多く、消費期限内であっても手元に届いた時点で消費期限が過ぎているケースもある。
■アマゾンの対応
アマゾンのポリシーには、商品の使用期限が90日あることの保証も入っている。アマゾンはユーザーからのフィードバックをベースにAIと人の両方が調査しており、問題が多い業者はピックアップして洗い出すことを明記している。
違反した製品が見つかった場合、状況に応じてはアカウントを停止する措置も講じるとのことだ。しかし、実際には消費期限が切れている食品は監視の目をすり抜けている状況である。
■日本では目立ったトラブルは少ない
このような消費期限切れのトラブルはアメリカのamazonで起こっていることであり、日本のアマゾンにおいては同様のトラブルがほとんどない。食に厳しい日本人だからこそ、トラブルに巻き込まれにくい側面もある。
しかし、今後このようなトラブルに巻き込まれることや増えることは考えられる。ネット通販という便利なサービスには、このようなリスクが潜んでいることも知っておく消費者が知っておく必要がある。