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【ゲイのコミュニケーション】空気は吐くもの?読む空気と吐く空気の違いとは

どこに行っても空気を読まない人間は嫌がられる。空気とは感覚的なものであり、空気を読める人はコミュニケーション能力が高いとされるのも特徴だ。空気を読める人は素晴らしいというのが一般的だが、最近だと空気は吐ける人も重宝されると言われている。

当然、空気は読むものではなく、吐くもの?と疑問に感じる人もいるかもしれない。

空気を読むとは

空気は読むものとして捉えられているが、いつの間に空気が読むものに変わったのだろうか。

「空気を読む」が浸透したのは、21世紀に入ってからだ。すでに20年以上近くになるが、最初のうちは意味がよく分からずに使っていた人もいただろう。

「空気を読む」に近い日本語は、「察する」である。「察する」には雰囲気をさりげなく感じ取り、相手の気持ちを読み取るという意味がある。相手の意図をくみ取っているという態度を積極的に示し、人間関係で上手く立ち居ふるまうには必要なことだ。

一方で、「空気を読む」の意味には、受ける側に読むという行動を取らせて、相手の考えや気持ちを尊重しているかのようにように見せかけている部分がある。「察する」よりも「空気を読む」ほうがあざとさを感じる。

空気を読む弊害

空気を読む人は、相手に空気を読ませることを強要する。最近では空気を読むという言葉に近い意味で忖度という言葉が使用されている。

空気を読める人は相手のことを考えられる人だが、それゆえに苦労する部分も多い。特に空気が読めない人を相手にしているほど、疲れることはないだろう。

仕事だけでなくプライベートでも、空気を読み過ぎてしまうとしんどくなる。

空気を吐く大切さ

空気を読み続けると、足枷されたようになりストレスも増大する。空気を読むことも大切だが、これからの社会人に求められるのは空気を吐き出すことだ。

つまり、吸い込んだ雰囲気を総括し、そして吐き出して場の空気を自分のものにするのである。空気を読むことは大切だが、万事をうまく動かせるきっかけにはならないことを覚えておこう。