LGBTQ

小学校でゲイいじめ。子供の差別はストレート

チリの小学校で6年生になる男の子がゲイであることを差別され、不登校に追い込まれる出来事があった。男の子は学校に被害の内容をまとめたノートを提出し、「お願いです。何とかしてください」と書き添えたが、学校は何もしてくれなかったとのこと。

いじめ事件が起こったのは、首都サンチアゴにあるエスクエラ・サン・ラサロ・デ・ラ・サジェという学校だ。被害児童の母親によると、いじめが始まったのは4月のことで、児童が具体的に受けた被害はモノを盗まれる、蹴られるなどで、学校に母親が助けを求めても対応してくれなかった。

いじめはどんどんエスカレートし、最終的にクラスメートの20人で彼を執拗に追いかけた。誰からも守ってもらうことができず、理科室に逃げ込んだ。学校が何も対応しなかったことで、学校に行けなくなり、トラウマや学校に対する恐怖から心も傷つけられた。

データ出典:MOVILH

ここまで聞いて「ひどい」と思う人は多いと思うが、まったく違う世界の出来事だとは思えない人も多いだろう。日本でも似たようないじめは昔からあり、現代でも子供の世界では同じようないじめが起こっている。

今はネットが普及したおかげで、簡単に情報の発信ができるようになった。そうした背景もあり、今回のような陰湿ないじめも白日にさらされるようになった。

子供は良くも悪くも素直で、ストレートに言葉を発する。しかし、子供が差別はいけないということを理解していれば、今回のようないじめは起こらない。

親も差別意識があり、それが子供にも伝わっていると考えるのが自然である。学校は教育を行う場であり、差別を助長する場ではない。LGBTQのことを正しく子供に伝えて理解してもらうことも大切だ。

いじめは絶対にあってはならない。特に教育を受ける学校でいじめをきっかけに教育の場を失うのはいけない。

LGBTQ支援が活発になっている昨今だが、子供が理解を深められる場は多くない。いじめで悲劇が起こらないためにも早急の対策が必要だ。