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ゲイ旅行に参考にしたい!ゲイトラベル指数とは

ゲイトラベル指数という言葉をご存じだろうか?ドイツの国際的なゲイ専門旅行ガイドのスパルタカス・インターナショナル・ゲイ・ガイドが毎年発表している指数だ。海外旅行に行く予定があるゲイやゲイカップルは参考にしたい指数である。

ゲイトラベル指数の基準

ゲイトラベル指数は、世界197の国を14の指標(3つのカテゴリー)で評価している。

・カテゴリー1
市民権に関する指標。LGBT差別禁止法の有無や、同性婚/同性パートナーシップ法の有無、同性カップルの養子縁組の権利、性的同意年齢の平等など。

・カテゴリー2
差別に関する指標。HIV感染者の入国制限、プライドパレード集会の禁止の有無など。

・カテゴリー3
同性愛者を脅かす要素の指標。同性愛者に対する告発や投獄、死刑などがあるかどうか
など。

これらのカテゴリーは、各国のニュースや各団体の取り組みを参考にしている。

データ出典:SPARTACUS GAY TRAVEL INDEX (GTI)

ゲイトラベル指数のランキング

2019年はカナダ、ポルトガル、スウェーデンが同率1位となっている。

アジアに関しては台湾、タイなどが上位にある。その中でも同性愛嫌悪に反対するキャンペーンや同性の市民パートナーシップを認める法律の導入が行なわれたタイは、前年に比べて20位も順位を上げて47位になっている。このままいけば、アジアの中ではタイがもっともLGBTに優しい旅行先の国になるという見方もされている。

一方、サウジアラビアやイラン、ソマリア、ロシアなどは同性愛者が迫害を受けており、死に脅かされているため、ゲイトラベル指数は下位に位置している。

なお、これまで上位だったドイツも同性愛嫌悪の暴力に対する行動計画の欠如によって、3位から23位に順位を落としている。

ゲイトラベル指数の上位にランキングしている国であれば、日本以上にLGBTに優しい国なので安心して渡航できる。

一方、ゲイトラベル指数が下位にある国に関してはトラブルに巻き込まれるリスクが大きくなるため、旅行先として選択しないのが無難だ。ゲイトラベル指数を参考にして快適な旅行を。