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【ゲイ映画】ゲイの恋愛を描くHisが公開!当事者の気持ちとは

ゲイをテーマにした映画は過去にも多くあるが、2020年に公開されるhisは公開前から話題になっている。「同性愛者だけど家族を持ちたい」「ゲイカップルだけど子供を育てたい」など、同性カップルが恋愛の先を望んだときにぶつかる壁をリアルに描いている。

■差別の生々しさ

Hisの公開に先駆けて、都内でトークセッションが行なわれた。そこに登壇したタレントのIVANさんは、2013年に自身がトランスジェンダーであることをカミングアウトした。

2018年には数年前に性別適合手術を受けているが、自身はマイノリティという自覚がないタイプの人間で女性として生活しているため、女性視点で映画を見る!というスタンスだ。

しかし、現実には自分をマイノリティだと思い、周囲に馴染むことができていない人もたくさんいる。以前に比べてLGBTに対する認知度が高まっており、直接的な差別は少なくなっているが、間接的な差別は増えているとも言われている。

間接的な差別とは、たとえば「お前はゲイだからやってもいいかな?」的なハラスメントで、本人は冗談で言っているつもりでも言われた方は深い心の傷として残っていることも多い。

■美しさが強調される同性愛からの脱却

今回の映画が注目されているのは、同性愛が美しいものとして作られているのではなく、希望の持てる恋愛映画になっている点だ。

同性愛は美しいものではなく、当事者たちは深い心の傷を負っていることや、他人に言えない悩みを多く抱えている。日頃生活をする中でも、同性愛者であるがゆえに、上手くいかないことも多い。Hisはこのようなゲイカップルのリアルな日常も描いている。

■日本の現状

日本のお笑い社会はセクシュアリティが笑いのおちにされがちだ。海外と比較しても日本の性的マイノリティの扱いは遅れていると言われている。

そんな中、hisはゲイカップルと子どもの関係にスポットが当たっているのは珍しいことである。LGBTという言葉は広く知れ渡るようになったが、本当に理解しようとしているのかを知るためにHisは良い材料になるだろう。