LGBTQ

インドネシア同性愛小説で学生が敗訴!LGBTは国立大に相応しくない

インドネシアでレズビアンをテーマにした小説を執筆した文芸誌編集部員が大学に解任させられるという出来事があった。学生は解任を不服とし、処分を撤回するように訴えていたが、2019年11月14日に学生側の訴えを却下した。

学生は訴えが却下されただけでなく、これまでにかかった裁判費用の負担も命じられることになった。メダンにある国立北スマトラ大学の学生が執筆した小説は「彼女のそばに寄り添う私に誰もが判定した時」というものだ。

大学は結婚を求めるという同性愛の世界を描いた小説に大学の文芸誌として相応しくないと訴え、これに対して編集部は表現の自由、大学内の自治などを掲げて大学側の小説削除要求に反対した。

このような学生側の姿勢に対し、大学側も態度を硬化させていき、小説の削除だけでなく編集部に務めていた約18人の編集委員全員の解任を通告したのだ。

小説の内容

小説の内容は、事業に失敗した父と政府批判によって国に追われることになったジャーナリストの母の基から祖父に預けられた1人の女性のストーリーだ。周囲に気を配って目立たないように祖父の手で育てられ、内向的になった女性が大学に進学し、そこで出会った女子大学生と親交を深めて恋に落ちると言う内容だ。

恋人でもある相手の女性が男性と結婚することになり、主人公は結婚式場に押しかけて結婚して欲しいと告白。しかし、その思いや行動もむなしく実らない恋という切ない最後となっている。

大学の措置は妥当という判断に

裁判では大学の措置が妥当で適任という判断になった。日本では考えられないことかもしれないが、インドネシアが直面しているLGBTの問題は深刻である。これは同性愛を禁止しているイスラム教徒が人口の88%を占めていることが大きい。

2019年10月23日にはジョコ・ウィドド大統領による2期目の新政権が発足した。こうした国の価値観などの難しい問題との取り組みも今後は求められることだろう。国によってLGBTに対する取り組みはさまざまである。