2019年6月30日、ニューヨークで「ニューヨークシティ・プライド」が開催された。参加者は、300万人を超える驚きの多さだ。
大盛況に終えたLGBTプライドだが、プライドの起源とされている「ストーンウォールの反乱」から50周年を迎えることも大いに関係しているだろう。事前インタビューでNY市長は「世界史上、もっとも素晴らしいプライド」になると予想した通りの盛況ぶりだ。
集まったのは、米国内外の150を超える団体、パレードに参加したのは15万人とされている。沿道に集まった人々は300万人を超え、当日は30度オーバーの晴天と暑いながらも、天候には恵まれた。
史上最多のパレードとあって、正午にスタートしたにも関わらず、すべてのパレードが終了したのは深夜。約12時間を超える大規模なパレードとなり、世界中のLGBTを熱気と歓喜に包んだ。
今回は、ゲストが豪華なことも多くの人が集まった理由だ。オープニングイベントには、世界的有名な歌手のシンディ―ローパーをはじめ、シアラやトドリック・ホール、マドンナも参加した。
ニューヨークのゲイプライドは、LGBTのコミュニティや文化、誇りを称えて祝うために始まったイベントだ。ニューヨーカーでは、マーチがプライドの中でもっとも知られているが、プライドパレードは5番街を縦走し、グリニッチヴィレッジまで行く、
LGBTなら一度は参加したいと言われているイベントだが、近年はニューヨークのゲイプライドに参加するツアーも多く企画されている。ツアーでは、ストーンウォールの反乱や歴史的背景を解説し、ストーンウォールインを見学できる。
一見すると、お祭りムードな雰囲気があるニューヨークプライドだが、LGBTの支援が進んでいるアメリカにおいても、LGBT差別や偏見などが残っている。差別や偏見を無くすために、多くの団体や人が協力して一つのビックイベントを行っている。大盛況に終わったイベントだが、その裏では多くのLGBT達が自分たちの権利を求めて闘っているのだ。