HEALTH

不調がちなゲイは要注意!天気と痛みの関係

「雨が降る日や台風が近づくと関節が痛む」という経験をしたことがある人は少なくない。天気が悪くなって気持ちがネガティブになるから痛みに敏感になるという意見もあるが、天気と関節の痛みは関係があるという調査結果が出た。

ただし、天気と関節の痛みに関連性が見られたのは、湿度と風で気温に関しては一定の関連性が見られなかった。

研究の方法

天気と関節の痛みの関係性を調べた方法は、関節炎や繊維筋痛症、偏頭痛、神経障害を有するイギリス人の慢性疾患者2657人を対象にしている。

参加者にスマホアプリを使って関節痛の症状を毎日記録してもらい、次にGPSのデータから位置を特定して天候を調べて統計を取った。

湿度がもっとも関節痛に関連している

調査の結果、乾燥している日よりも湿度の高い日の方が関節痛の重症度が高まっている。気温が低い日や風速が強い日にも痛みは強まったが、湿度と関節痛の関係ほど明確ではなかった。

低気圧×高い湿度×風速の強い日がもっとも関節痛がひどくなる

関節痛がもっともひどくなったのは、低気圧×高い湿度×風速の強い日である。これらの条件が揃う日と言えば、台風をイメージする人もいるだろう。

台風が近づくと関節痛がひどくなるという人は多いが、熱帯育ちの台風は高湿度で当然ながら風も強い。さらに、気圧も大幅に低下するため、これらの要因がミックスして関節痛の悪化を促していると考えるのが自然だ。

天候は関節炎の症状に影響すると考えられてきたが、今回の研究では対象患者の4分の3が天候と関節痛に関係性があると信じていた。日本人も同じように気象と健康には何らかの関係があると考えている人は多い。

気象と関節痛には何らかの関係があるのは明確だが、思い込みによって痛みが増している可能性も無視できない。

関節痛の痛みは経験した人にしか分からないが、生活に影響するほどの鈍痛がする場合もある。科学的に気象と関節痛の痛みが解明されれば、その対処法も生まれるはずだ。