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デパスを服用しているゲイも注意!依存の実態と頼らざるを得ない現状

デパスとは、1984年に発売されたベンゾジアゼピン系の抗不安薬・睡眠薬だ。気持ちを落ち着ける効果だけでなく、催眠作用も期待できる医薬品であり、筋弛緩作用も強く働くため、肩コリなどの緊張を緩和する効果もある。

2016年10月まで精神薬としての指定を受けていなかったが、処方制限がなかったことから安易な処方が問題視されていた。医薬品指定されたことで、全体的にデパスの処方は減っているが、長期的に服用が続いて別の医薬品に切り替えることができない経験をした者は多い。

■依存性の強さが問題に

最近ではベンゾジアゼピン受容体作動薬を使用するのはNGという考えが浸透しており、若い医師などは依存のある患者に対して適切な離脱方法をせず、デパスの投与をいきなり打ち切ってしまうケースも多い。

デパスの処方が無くなった患者は離脱症状に悩み、デパスを処方してくれる医療機関を探して処方してもらう悪循環も増えている。

■副作用のリスクもある

デパスには副作用のリスクもある。身体機能が落ちている人であれば、ふらつきなどの症状が出やすくなっている。

高齢者が服薬して副作用の症状が出てしまうと、転倒して骨折するリスクなどもある。しかし、服薬している高齢者の中にはデパスだけは辞めたくないと言った声も少なくない。

■簡単に処方されやすい現状

日本においては精神的な問題を抱えている人が最初から精神科にかかるケースは少なく、内科を受診するケースが多い。内科は意外とデパスが処方されやすく、簡単に服薬して依存してしまうケースもある。

デパスは長期的に服薬していると、薬が効きにくく耐性が生れる。次第に量が増えてしまい。だらだらと続いてしまう悪循環に陥る場合がある。最終的に用法や用量を無視し続け、精神科を紹介されるわけだ。

デパスは医療機関にとって都合のいい薬であり、患者側にとっても悩みを解決できる気軽な薬としての人気が強い。合法あるがゆえに支援の手も届きにくく、離脱が進まない実態が深刻化している。